コロナの影響ゼロ決算
業績はどうだったか
まず、日本円に換算します(1ドル105円計算)
売上高は3兆円、営業利益は1.2兆円、純利益は8400億円で終えました。
売上高は減少傾向にありますが、営業利益、純利益ともに2016年以降を見ても最高額となっています。
しかし営業利益率の高さには驚きます、加熱式たばこが定着するにつれて営業利益率も更に向上していきそうです。
そして、来期も更なる飛躍を見越した予想が出ています。
来期の増配は大丈夫なのか
まず、今期は一株当たり1.17ドル➡1.2ドルへ増配しております。
配当性向は91%と高すぎだろと思ってしまいますが、それでも会社の利益額は840億円あるので、製品に対する投資コストが少ない分、配当性向が高くても問題ないのかもしれません。
そしても来期の増配も予想的には全く問題なく確実に増配を行ってくれるでしょう。
むしろ、増配率に期待です。
全世界でアイコスへ切替わる傾向に
2019年に比べ紙巻たばこは全世界でかなりの減少率となっている反面、加熱式たばこの伸び率は全体で27.6%と切替わりが顕著に表れています。
今後もこの流れが加速すると思われますが、利益率の高い加熱式へ流れることで収益の向上が見込まれるでしょう。
【紙巻きたばこ】
【加熱式たばこ】
しかし債務超過している点は注意
フィリップモリスの一番の懸念材料は債務超過している事でしょう。
たばこ離れが~とか値上げで~とかではなく、間違いなくここが重要。
同社は米国市場で一番の債務超過銘柄です。
(他にも、ボーイング、スタバ、マクドナルドなども債務超過)
日本の上場基準だと上場廃止になりますが、米国だとフリーキャッシュフローに問題なければ経営不安に陥らないですが、やはり個人的には不安材料です。
もし、金利上昇局面や営業CFに問題が起きた場合は配当金が吹き飛ぶ事も有り得ます。
安定した収益が見込めるタバコだからこそ強気の債務超過なのでしょうか・・・負債増えてますけど・・・大丈夫?