米国高配当投資を始めて3年目にして、この投資スタイルで分かったこと5つを紹介します。
①配当金の増加速度は凄く遅い事
②暴落しても増配する企業の方が多い事
③大きく稼ぐ事は難しい
④商品を見る目が変わる
⑤節約志向になる
①配当金の増加速度は凄く遅い事
米国高配当投資を開始して3年目で得られる年間配当額は70万円(税抜後)
年間500万円を投資し平均配当が23万円の増加となっています。
金額だけで見てしまえば、副業でアルバイトを頑張れば達成出来てしまう数字です。
要因としては、投資は掛け算で成り立っている事。
投資元本が少ないとリターンが物足りないと感じる。
投資額✖️配当利回り=配当金
配当利回り3%(税抜後)を例に例えにすると
100万円×3%=3万円
1000万円×3%=30万円
1億円×3%=300万円
つまり、投資額が少ない場合は受け取れる配当額のインパクトに欠けるという事で、元本が低い間は得られる配当金の恩恵を受けにくい事です。
投資初期は分かっていても配当金の満足感は皆無でした。
それなりの配当額を目指すには数千万円単位の元本が必要で、この元本を手にすることは極めて困難です。
コツコツ積み立てて何十年後にようやく達成できる金額です。
一番確実にお金を増やせる長期投資でも達成するまで途方もない時間を要し、唯一の成功体験である配当金も数十円~数百円から始まるため、途中で投資を断念してしまう人が多いと思います。
次に税金です。
米国株は米国(10%)と日本(20.315%)で税金が掛かるため日本株に比べ引かれる税額が多い事が挙げられます。
確定申告で一部還付する事は可能ですが、投資効率は悪くなります。
仮に税金が掛からなければ、あと2年でリタイア可能になります。
それほどに、税負担が投資効率に大きく影響しています。
書籍やブログなどで雪だるまの芯(投資元本)をよく例えに利用していますが、雪だるまの芯は簡単に作れますが、大きくするのには時間と継続と運が必要です。
ただ、実際投資をやってみて、何十年も同じ投資スタイルを貫ける人間はそれなりに成功すると確信できます。
元本が増大するからですね。
②暴落しても増配する企業が多い事
こちらに関してはコロナショックで見えてきた企業の特徴が有ります。
米国企業のみになりますが、基本増配で、少なくとも現状維持で留まる企業が大多数です。もちろん、投資対象が連続増配銘柄とは言え、企業収益低下の状況下でも株主利益優先という姿勢には正直驚きました。
データ上では分かっていても市場不安時に増配を決めてくる時の企業への見方はかなり変わってきます。
因みに、コロナ禍で保有する米国株で減配、無配化した銘柄は今の所無し。
配当金の安定化、増配は米国株の最大の特徴であり、配当生活を目指す上で非常に心強い投資先であることが凄まじく実感出来てます。
③大きく稼ぐ事は難しい
配当投資の場合、成長企業より成熟し沢山配当金を出す企業が投資対象となるため、株価上昇によるキャピタルゲインを大きく取る事が難しいからです。
むしろ、手数料差し引くとマイナスで始まり、配当金の積み重ねでいつの間にプラスへ推移している事が多いですね。
【米国株で含み益が出てる銘柄】
アッヴィ4000ドルの含み益で推移
買ったタイミング凄く良かった。
【米国株で含み損2銘柄】
エクソンモービル1500ドルの含み損
原油大暴落で被害拡大中、減配ギリギリの攻防中。
アルトリア・グループ3000ドルの含み損
世界の投資先対象外で株価低迷中のタバコ株、でも増配。
上記のように含み益が出ている銘柄もあれば含み損で推移している銘柄もあり、トータルでトントンと言った感じで落ち着いています。
しかし、配当金は支払い続けられており、私の場合は3年目でようやく累計受け取り配当額が100万円に達しました。
現状の投資ペースを続け長期で見た場合、それなりの不労所得へ変わるのもそこまで時間が要しないと思います。
④商品を見る目が変わる
これは、商品を購入する時に株を保有する企業の製品を選んだり、企業名を見ることになります。株主あるあるですね。
例えば、飲料ならコカコーラ、ガソリンスタンドならシェル、医薬品ならGSKやJNJ
などなど、企業名も意識した購買になってきます。
そして製品の安さだけでなく、製品の価値で購買の判断を行うようになってきます。
⑤節約思考になる
米国株は1株から購入でき、数千円から巨大企業へ投資することが可能です。
飲み代より将来の配当金。
嗜好品より将来の配当金。
今では配当金額も多少多くなり受取ると達成感があります。
そして、より多くの株を買いたいがために普段生活に不必要な物にお金を使うのがバカらしくなり、必要な物を良く見極め、結果として節約人間になってきます。
投資にお金を回すのが楽しくて、節約が苦にならない事が一番良いところです。
現状を継続できれば勝てる
①配当金の増加速度は凄く遅い事
②暴落しても増配する企業の方が多い事
③大きく稼ぐ事は難しい
①~③に関しては投資元本が大きくなれば逆に長所になります。
配当金の増加⇒再投資⇒保有数増加⇒増配で更に増加
投資資金1000万円を超えると少しづつ実感できると思います。
④商品を見る目が変わる
⑤節約志向になる
そして、④と⑤に関心が向かうと投資自体が趣味と化し長期で挑める土台が出来上がります。
配当金で生活費全てを賄う場合、それなりの資金が必要となりますが、お小遣い程度であれば非常に再現性が高い投資になります