英国企業で石油メジャーのBPが筆頭株主であり、自動車用潤滑油の営業、販売をディーラーやカー用品店などに行っている企業になります。
同社の最大の特徴が配当性向100%で稼いだお金全てを株主に還元している事です。
筆頭株主であるBP社の持株比率は53%と利益の半分がBP社に流れているとも言えます。
また、直近の配当性向は100%越えしており、預金を切り崩してまで配当金の大幅な減配を食い止めている状態なので長期的に見ると減配傾向が続くと予想されます。
2019年12月期の業績
売上高 125億5300万円 前年比‐1.2%
営業利益 25億1500万円 前年比 3.4%
経常利益 25億5200万円 前年比 3.7%
純利益 16億9700万円 前年比 2.9%
一株利益(EPS) 73.93円
配当性向 104.4% 前年 101.4%
今期配当金 75円
来期配当金 63円 配当性向予定 105.7%
今後の経営見通しで問題となる事3つ
①国内の景気見通しは良いが消費増税の影響が出ている。
②米中貿易懸念、イギリスのEU離脱といった影響。
③国内、国外とも自動車販売台数低下に伴う販売不振。
主に上記3つが経営リスクとして発表されていますが、毎回同じような経営見通しになっていますが、業績を見る限り結構がんばっているように感じ取れます。
勿論、大きな経営回復は見込めませんので今後は緩やかな減配が続くことが予想されますが、利益を上げている以上、無配になる可能性は極めて低いため配当金をコツコツ積み上げる銘柄となります。
また取り扱い製品が潤滑油ということもあり、必ず必要とされる製品であるため、ある程度の需要が見込め大幅な売上減少となりにくい点があります。
来期の減配率12%、配当性向105%だけど財務は健全
負債から純資産を引いた資産合計が約82億円。
今期の配当金は利益から賄えていない分の9600万円を純資産から切り崩ししています。
急激な販売不振による財務悪化懸念は今のところ見受けられないので、今後も同等の売上高推移となれば、比較的高配当で支払われるでしょう。
この銘柄の場合、財務やチャートといった分析より配当利回りを意識して購入することがお勧めです。
配当性向100%越えで減配基調ではあるものの、無配に転落する可能性は極めて低いため
配当金をコツコツ積み上げる投資手法に適している銘柄だと思います。