安定的配当支払いに伴い増配はストップ
決算発表の資料によりますと来期の配当金額は1株当たり154円と据え置きとなります。これにより連続増配14年が途切れる形となりました。
ただし、来期の支払い配当金154円は【予定】となっているため減配の可能性も大いに秘めている状況です。
売上高推移を見てみる
売上高は概ね一定水準を維持していますが、純利益の低下が非常に問題であります。
来期予想は売上高は増加見込みですが、純利益は更に低下となっているため配当金の維持すら困難な状況になってきそうです。
【業績低迷の主な要因】
・国内加熱式タバコ数量の下振れ、値上げでも賄いきれない状況。
・国外タバコ事業は好調だが、現地通貨安による利益低迷。
・販売に伴う費用が想定を超え財務圧迫。
来期も同じような状況が続く可能性が高く、急激な業績回復が見込める事業ではないため、どの程度の減配を覚悟する必要があるかという段階に入ってきました。
現状、配当金据え置きは御の字でしょう。
配当金推移
同社資料によりますと、来期の配当性向は90%とギリギリではあるものの1株当たり154円は支払われそうです。
問題はそれ以降ですが、結構絶望的な状況なので、まずはリストラ→プルームテック配布停止→優待無し→減配という流れと予想しますが、全て改悪される可能性も有りそうです。
じゃあJT株どうするべきか
私の場合は保有維持で売る予定は今のところ無いという事です。
理由は
・NISA口座なので売却した時点で損失が確定してしまうこと。
・減配と言っても無配にはならないので、長期保有でゆっくり配当金を積み重ねる。
・厳しい状況下でも一定の売上は微増、純利益率の向上のみ。
・たばこの売上本数は減少傾向にあるが、無くなる事はないため。
何れにしても私は100株の最低単元保有なので身動きは軽い方ですが、保有比率の高い財務大臣と自社で45%を超えるため政府と自社株買いしている社員にとっては苦しすぎる展開です。