サラリーマン投資部部長くろちゃんブログ

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アルトリアと合併断念したフィリップ・モリス【PM】業績

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F1フェラーリチームのタイトルスポンサーでもあるフィリップ・モリス、年間スポンサー契約金は180億円程と言われておりますが、タバコ広告は禁止されているので

「mission winnow」というキャッチフレーズ広告を掲げています。

各国のタバコ事情により、キャッチフレーズ自体もNGという事もあります。巨額のマネーをよく分からないキャッチフレーズで宣伝、投資している企業です。

お金があるので出来る事です。

1年間のチャート

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MO、BTIに比べ下落率はそこまで酷くなく‐5.42%と中々検討しています。

配当利回りが6.5%付近なので、配当金を含めると収益的にはトントンといったところになります。

加熱式タバコのアイコスの売り上げが良い点とMOと違い全世界、各国に販売することができ、タバコ規制の無い新興国へ大きく攻める事が出来る点が強みとなります。

この差がアルトリアとフィリップ・モリスの株価下落率の差となっています。

また、世界人口は増え続けている点もフィリップ・モリスにとって追い風となります。

業績推移

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日本市場の加熱式タバコは1.2兆円規模と言われており、断トツでアイコスがシェアを握っています。日本市場は世界マーケット戦略を練る上でのベンチマークとなっているため、タバコ各社の新商品の発売は凌ぎを削っています。

2016年以降売上高は堅調に推移している反面、営業利益率の低下により利益自体は横ばいの推移となっています。よく言えば安定しており、悪く言えば成長の無い業界となっています。タバコ離れで失う利益を値上げで補うタバコ会社特有の事業戦略もいずれ限界を迎えるため、今後どのような製品、戦略に打って出るのか非常に気になるところです。

キャッシュフロー推移

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タバコ会社は他の産業とは異なり、多大な設備投資を必要とせず、極端に少ない投資支出が可能となっており、莫大なフリーCFを生み出せる事業であります。

そのため、生み出した莫大なマネーを株主還元してきましたが、近年の比較的高い増配率に伴いキャッシュの余力が無くなりつつあるのも事実です。

配当増配率推移

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過去10年の平均増配率が7.37%と株主還元に積極的である反面、生み出しているキャッシュフローの限界点付近まで到達しているため、今後の増配率は鈍化する可能性があります。

EPS、配当金、配当性向の推移

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2019年10月受取配当額も1.14ドルから1.17ドルへ0.03ドル増配され、これにより連続増配記録は11年となりました。

ただし、配当性向は90%~100%付近で推移しており余力が乏しい点が今後の増配に疑問を抱く点となります。

発行株式数の推移

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2009年以降から発行株式数は減少しているものの、2014年からはストップとなっています。資金的に厳しく自社株買いを行えるだけの余力が無いのが分かります。

2014年以降はEPSの数値も鈍化しており、自社株買いを停止したことが関係しています。自社株買いはEPSを押し上げる効果があり、株主にはメリットになりますので自社株買いが再開されるか、今後期待したいところです。

まとめ

9月25日にアルトリアとの合併を断念し、合併協議を打ち切る決定をしました。

それにより株価は5%上昇しております。

ここ1年間でタバコ株は大きく下落しておりますが、MO、BTIに比べPM株は比較的軽傷で済んでいます。

要因として、アイコスが好調に成長している点、規制の無い新興国での顧客の獲得など販売拠点が米国のみでしか行えないアルトリアとは違い、世界規模で販売できるメリットがPMにはあります。

また同社のカランザポラスCEOは健康被害、環境問題、社会的に問題とされているタバコのイメージを変えようと、各団体との交渉も水面下で行っており、ESG投資についても真剣に協議しています。

 

そして問題は増配と配当金になります。

直近のタバコ株下落によりPMの配当利回りは6.5%に到達しています。

11年の増配記録を持ち平均増配率は7.37%と比較的高い水準であり、配当性向は100%に近い水準で推移しており、連続増配が止まる可能性もあります。

 

PM株は2万ドル程保有していますが、買い増し検討は無く、むしろ株価向上により含み益で推移する場面では売却も視野に入れています。

将来的にタバコ関連株からの株主還元率は低下しそうな点やポートフォリオ50%がタバコ株という一本足打法の打開を含め、長期的に見て不安要素があるのも事実であるため解消に向けてポートフォリオの見直し検討します。