世界200ヵ国で飲料、食品の製造販売を行う売上世界第2位の食品会社のペプシコ。
主な主力商品は6つあり、飲料、お菓子、シリアルで構成されています。
・ペプシ
・トロピカーナ・ジュース
・フリトレー
・ゲータレード
・クエーカーオーツカンパニー
・マウンテンデュー
日本ではペプシコーラ、トロピカーナジュース、ゲータレードは知名度の高い商品です。
1997年にサントリー食品がペプシコ製品の製造販売権を取得し業務提携を結びました。それにより、自販機、コンビニ、スーパーで同社の商品が購入できるようになり、日本でも知名度の高いブランドへ変わりました。
また、カルビーの株を20%保有している大株主でもありスナック事業の覇者です。
基本データ
本社はニューヨーク州
ニューヨーク証券取引所(NASDAQ)上場
株価 134.5ドル 9月23日
PER 25.49倍
PBR 13.41倍
EPS 8.82ドル
配当金 3.82ドル
配当利回り 2.82%
2018年から株価は上昇トレンドとなっており、数値的に見ると若干の割高感があります。それに伴い配当利回りも3%を切っており、高配当株と言えない水準までになっています。ただ、連続増配と株価高値更新により株主は多大な恩恵を受けています。
ここ1年大きな株価下落局面は無く、配当利回り3.5%位の水準になるようなことがあれば是が非でも購入したい銘柄となります。
1年間のS&P500との比較チャート
青=PEP 16.8%上昇
紫=S&P500 7.3%上昇
2018年から現在までの上昇率はPEPが2倍以上の差をつけ圧勝となっています。
S&P500の7.3%も驚異的ですが、資産を増やす上で個別株の爆発力は必要材料となります。全体的に見てもアメリカ株の成長率は驚異的であり、アメリカ株保有の有無で将来的な資産力に多大な差が生まれることは間違いありません。
売上高推移
売上高は年間6兆円越えで毎年推移しており、大きな成長は見込めないが、食品飲料という事業形態から業績は安定しております。
ただ、平均15%を超える営業利益率を誇り、純利益は向上させています。
また、リーマンショック時でも売上高は減少しているものの、純利益は平均的な数値を確保しており、不況時でも利益落とさないディフェンシブ銘柄となっています。
キャッシュフロー推移
2016年以降フリーCFが減少傾向となっていますが、それでも莫大なフリーCFを生み出しています。
EPS、配当金、配当性向推移
2018年のEPSの伸び率は税制改革による一時的な要因となっています。
過去10年EPSは配当金を上回っており、確実な成長を遂げています。
配当性向は60%台で推移しており、今後も増配記録を残すだけの十分な余力があります。
発行株式数の推移
2016年以降発行株式数は約1割減少しています。
また、同社は毎年自社株買いを行っています。EPSを向上させる効果があり、株主としては恩恵を受ける事ができます。
アメリカ株の良いところでもある、連続増配、自社株買い、業績安定企業が多数見受けられるところであります。自ずと長期投資=アメリカ株という図式になります。
まとめ
46年の増配記録を更新するペプシコ、安定した企業業績と株主還元に大変力を入れており、長期で保有することで誰しも利益を得る事が可能な数値を叩き出しています。
また世界的市場の強化に伴い各国の食品会社の株式を取得、買収しています。
・中国の自然健康食品メーカー、五谷磨房食品の株式26%取得
・南アフリカのパイオニア・フーズグループを17億ドルで買収
近年は糖質による健康被害から炭酸飲料の売り上げが減少しており、スナック部門で利益を向上させており、長期的な成長に飲料部門の強化が必須となってきます。
株価は高値更新しており、株主は含み益で推移しています。
配当利回り3.5%付近まで下落する局面があれば、保有したい銘柄です。