MOとBTIの買い増し検討する
この2年間でタバコを取り巻く環境がより厳しくなり、株価下落に歯止めがかからない状態となっています。タバコ株だけリーマンショック級の下落率を誇り、ただでさえ高配当の株が超高配当株になっています。
特に直近ではMOの下落が酷く、BTIは総合的に酷い、PMは今後この2社の後を追う展開となっており三つ巴の戦いとなっています。
S&P500との比較チャート
紫=S&P500 ピンク=PM 青=MO 水色=BTI
2018年からタバコ各社の株が下落し始め特にMO、BTIは40%近い下落率となっており、配当利回りは7%どころか8%が見える水準に入ろうかとしています。
【配当利回り】
・BTIが7% 税抜後5.6%
・MOが7.7% 税抜後5.5%
・PMが6.5% 税抜後5.2%
配当利回り税抜後を見ても3社とも5%を超えている状態となっています。
NISA口座で保有すればBTI、MOに関しては7%を超える超高配当となっており、流石に買い増ししたい水準になっています。
ポートフォリオの50%をタバコ株が占めており、しばらく購入は控えていましたが、BTIとMOに関しては再配当を含め少しずつ買い増しをします。
主な株価下落要因
・健康を害する商品の販売、社会悪というイメージから、国の年金ファンド、投資家から投資対象とされる
・毎年タバコ本数の減少と値上げによる売り上げ確保の将来的限界
・規制や増税によるタバコを取り巻く環境の悪化
・健康被害者による裁判沙汰
・ブレグジットの影響によるイギリス市場の下落(BTIのみ)
・アメリカ、インドで電子タバコ販売禁止
・電子タバコJUUL、マリファナ大手のクロノスへの多額の出資による財務悪化懸念(MO)
もうネガティブ材料しか出ないタバコ株であり、2017年以降に購入した投資家は全員含み損を食らっている状態で幾ら高配当でもカバーできない損失となっています。
ただし、業績は優等生です。(今のところ)
まとめると
2018年以降タバコ3社の株価は下落に歯止めがかからずBTI、MOは40%近い下落をしています。そのため配当利回りは税抜後でも5%を超える水準へ突入しています。
株価下落に伴い悪材料のオンパレード状態となっており、更なる株価下落の要因となっています。健康を害する商品を販売する会社、社会悪としてのイメージが強く世界の投資家から煙たがられています。
なので、逆に下落率の酷いBTI、MOを少しずつ拾う戦略とします。また今年のNISA残高7万が残っておりこれもフル活用します。
タバコは世界的に見ても悲観的な環境であり、いくら業績が良くても株価が上昇する材料が無い点、各社タバコ事業一本柱という事もあり将来の業績懸念が払拭され続けないのがタバコの宿命となっています。
今年もタバコ銘柄3社は増配を行いしっかりと株主還元をしており、将来的に見たら今の株価が底だっただろうと予想しています。
もちろん、更なる株価下落や減配リスクを考慮した上での判断となり、まさに投資は自己責任というところでしょう。