IBMはインターナショナル・ビジネス・マシーンズ(International Business Machines Corporation)の略で、創業から100年以上の歴史と従業員数38万人の巨大IT会社です。
私が唯一保有するIT株であり高配当株でもあります。
【基本データ】 2019年8月25日付け
PER 10.98倍
PBR 6.89倍
EPS 11.8ドル
配当金 6.48ドル
配当利回り 4.82%
事業内容
IBMの事業内容は以下の部門に分かれています。
・グローバル・コグニティブ・ソフトウェア
・グローバル・ビジネスサービス
・グローバル・テクノロジーサービス
・システム
・グローバルファイナンス
売上の4割を占めるグローバル・テクノロジーサービスはクラウド事業になります。
3割を占めるグローバル・コグニティブ・ソフトウェアはビッグデータ解析やAI(人工知能)分野になり、この2部門で売上の7割を占めており、今後はの2部門の売り上げが大きくなると思います。
売上高推移
売上高は日本円にして8.5兆円程で2015年以降は同水準を推移しており、ピークの2011年から見ると2割程、売り上げが減少しています。RedHat買収以降のクラウド事業がどの程度売り上げに貢献できるかが今後の事業再生に向けてどうなるか気になるところです。
営業利益率も年々減少していましたが、2018年から若干の改善が見受けられますがピークからは依然としてこちらも2割程の減少となっています。
クラウド事業のシェアが8%程でありAmazon、Microsoftに大きくシェアを奪われており、伸びる事業で大きく出遅れた代償が売り上げ衰退の原因となっています。
キャッシュフロー推移
年々売り上げ減少に伴いキャッシュフローも細々ってきています。フリーCFは2017年には盛り返してきましたが、2018年には減少となっており心配な点ではありますが、クラウド、人工知能の分野自体は世界的に伸びる分野であり、IBMもその分野に積極的に投資しており、キャッシュフローの回復傾向になると思います。
株式発行数の推移
IBMは自社株買いに積極的な企業であることが良くわかります。
毎年自社株買いを実施しており、業績はいまいちなんですがここまで自社株買いを行う企業は珍しく、私がIBM株を保有する理由のでもあります。
EPS、配当金、配当性向
IBMの連続増配年数は23年となっており、今後も増配が可能かどうかが長期保有する上で一番大事なポイントとなります。
2017年のEPS大幅減少と2018年の配当性向については税制改革の影響なのでそれほど大きな問題はないでしょう。通常の配当性向は40%~50%推移しており今後の増配にもさほど影響がないと思います。
ただし、増配率に関しては業績低迷に伴い減少傾向となっています。
まとめ
100年以上の歴史を誇るIT企業であり、ダウ採用銘柄の高配当株ということで私も保有株の中で唯一のIT株となっています。
業績の推移は正直あまりよろしくないですが、世界的にクラウド事業とAI(人工知能)分野の伸びしろは大きくIBMもここのシェア拡大に向けて投資をしており、業績回復基調に期待がかかります。
増配年数は23年と毎年実施される自社株買いなど株主還元に積極的な企業であり長期で保有したい銘柄となっていますが配当増配率は年々低下している点は今後の注意する点ではあります。
また、米中の報復貿易関税により株式市場も不安定となっておりIBMの株価も下落基調となっており配当利回り5%付近になりつつあります。
個人的には配当利回り5.5%付近で買い増しをしたいと思っています。