超高配当株の紹介その2です。
インドADR株のヴェダンタ【VEDL】という銘柄なんですが、まずは事業内容。
・亜鉛、鉛、銀、アルミニウムの生産、精錬施設の保有。
・石油、ガスの生産。
・鉄鉱石の発掘、インド最大の輸出量を誇る。
・火力、風力発電の電力事業をインドのさまざまな拠点で運営。
主に豊富な資源を精錬している企業になります。
ただ、銅の精錬施設が環境問題により2016年に一時的に閉鎖になった過去があり、今後は環境への配慮と利益を求める難しい状況となっています。新興国にありがちな問題です。
【基本データ】
株価 7.94ドル 8/20日現在
PER 10.52倍
PBR 0.9倍
自己資本比率 30.11%
EPS 0.76ドル
配当金 1.07ドル
配当利回り 13.47%
売上高推移
2014年に売上高が爆発的に増えた要因としてセサ・スターライト 社とセサ・ゴア・リミテッド社が合併し現在のヴェダンタリミテッド社が誕生したことによります。
この合併により世界最大の多様化天然資源企業となりました。
売上高は順調に推移している反面、全然利益化出来ていないところが目につきます。
営業利益率は20%と高く事業としては問題なさそうですが、今後利益を出せるかが焦点となりそうです。
キャッシュフロー推移
精錬所、発電所などいくつも施設を保有しており、それなりに設備投資にお金を必要とする事業であるため投資CFが増加となっています。
資源価格により採算レートが変わる為、安定したCFは難しいのかもしませんが、合併後はフリーCFを確保している点はすばらしいです。
EPS、配当金、配当性向。
2015年、2016年は赤字のためEPSはマイナスとなっています。
合併後は配当金を出し続けていますが、安定してません。現在配当利回り13%を超えており数値だけ見ると驚異的に感じますが、2017年の配当金レベルになると今の10分の1にまで下がる事になるため実際は超高配当銘柄では無いのかもしれません。
10年チャート
2018年をピークに下落中で8ドル台を推移。最安値が4ドルなのでまだまだ下がる余地はありそうです。問題は利益水準ですね全く変動していないのが問題です。5ドル台まで下がるような事があれば少し買いを入れても良いかなという感じです。
配当利回りだけで見ると超高配当に部類されますが、実際は成長性に疑問を感じる銘柄となっています。資源価格が軟調となっているためまだまだ株価下落はもちろんの事業績次第では無配になり得る可能性もあります。