会社概要
石油メジャーのBPが筆頭株主。持ち株比率53%。
自動車用の潤滑油が会社の主力商品です。カー用品店やホームセンターのエンジンオイルコーナーにあるカストロールブランドの商品になります。
また、ディーラーでも取り扱いされており、自動車の販売数がとても重要となる利益構成となっています。
基本データ
証券コード5015 ビーピー・カストロール
株価 1430円 (6月24日付けの値)
PER 19.9倍
PBR 2.95倍
EPS 71.85円
配当金 75円
配当利回り 5.24%
配当性 100%
配当性100%、日本企業ではめずらしい会社です。
業績推移2014年~2018年
業績は毎年横ばいで推移しています。
日本の自動車保有台数が頭打ちなのでそれに比例して主力のオイル商品の消費も変わらずといったところ。
環境性に優れた商品など投入しているが今のところ業績に大きな影響を与えておらず、むしろEV、車離れによる台数減を踏まえるとよく健闘しているほうだと思います。
1株利益と配当金推移表(2014年~2018年)
業績により配当金額にバラつきはあるもののこちらも横ばいで推移。
2016年、2017年は配当性向100%越えしており、今後の業績を考えると配当金90円台は厳しく60~70円台を推移するのではと思います。
2013年までは株主優待でクオカード配っていましたが、翌年廃止となり2014年から配当金で株主に還元する方針となっております。
リーマンショック時でもこの会社は配当を出しており0になることは今後、余程の事がないかぎり心配することはないので、このような会社に投資するのも面白いと思います。
キャッシュフロー推移(2014年~2015年)
投資CFが少ないのは商品を販売しているだけで開発等は行っていないためです。
そして財務CFは殆ど配当金へまわされています。
ここ2年は残高を切り崩して配当へまわしている印象です。
株主還元に注力してはいますが、毎年業績は横ばい、もしくは少しずつ減少していく方向なので、業績のテコ入れは急務ではないにしろ必要性を感じます。
まとめ
BPが筆頭株主であり、カストロールブランドの自動車潤滑油が主な収入源。
売上、利益ともここ数年は横ばいで推移し利益の全てを配当に回す珍しい企業。
リーマンショック時でも配当金を出しており無配になる可能性は低いと思われます。
ただ、年々日本において自動車保有率は下がっており、主力商品の潤滑油の売り上げも減少傾向になると予想されます。
BPはF1チームルノーのスポンサーをしており、カストロールブランドの燃料、オイルも供給しており、シェル、モービル、ペトロナスと熾烈な開発競争も行っており、そこからより良い商品が市場に登場することを期待したいです。